□□■平河総合戦略研究所メルマガ■□□(2008年11月10日 NO.234号)
を、とっている。
こういう知的な研究所が発行しているメルマガは
ぜひ呼んでもらいたい。
本日のメルマガは秀逸だったので、紹介します。
まったく同感で、同意見。
特に、「石破防衛相の発言」については、
よーく覚えておいてもらいたい。
国賊に値する発言である。
以下。ご覧いただきたい。
1.奥山篤信 「偽善者の群れ」(1)石破茂という男
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僕が大企業のサラリーマンだったころ、一般的に大会社は世間で言うエリート大学出身者が多かったためか、お利巧さんが組織に充満していた。そのせいか物事の困難を克服して立ち向かうというタイプではなく、重箱をつつくように問題点を列挙して、「だからやらない」(やらなければ失敗がないから減点がない)という結論の正当化を求めて嬉々とした社員が下から上まで組織を固めていた。「不作為の責任論」が問われ始めていたが、得てして大会社というものは自己保身まずありきである。
なぜこのような話をしたかというと、石破という議員を見ると、確かに馬鹿でななく、ある程度勉強量(オタク性はあるものの)はこなしていることは理解でき、他の政治屋に比べ議論や応答もそつがないことは確かである。だがそこが国民にとってごまかされてはならない点なのである。
日本の社会は「核武装をする」ということをタブーのように禁じ、そしてそれを議論しようというなら青筋を立てて魔女狩りする異常な状況にある。大臣が核武装の得失を検討するというだけで、即、首が飛ぶ異常な国家である。アメリカによる無差別核攻撃を受けた被害者なら、普通はどうすればこういう悲惨な結果を二度と生まなくてすむかということを検討するのが当然だが、思考を停止し、平和を念仏し過去の過ちをくりかえすまいと自虐念仏を行うだけで何もしないのが政治家たちの本質である。
そんな中で石破は実に居丈高に、核武装したら日米関係が極度に悪化し、経済制裁を受けてウラン燃料の輸入もできなくなり、国民生活が大打撃を受けるであろうと、だから核武装が不可能であると“攻撃的に”に説教を垂れるのである。まさにこの態度こそが、ネガティヴ面だけを羅列し、それをどうしたら克服できるかその政治家の使命などまったく置き去りにした大企業のサラリーマン程度の発想なのである。サラリーマンなら許されても日本国の政治家としては絶対に不適格である。
ついでに、かって核開発やNPT脱退で経済制裁を受けた世界の例はない。北朝鮮が制裁を受けたのは核実験のあとであり、核開発ではない。インドとパキスタンは核実験の後経済制裁を受けたということになっているが実際は日米による3年間の経済援助の減少である。
石破の好きな言葉で僕など辟易するのは、自分の議論を防御するために使う「威勢の良いこと(勇ましい)ばかり言っても物事は前には進みません!」だが、よく考えれば、自分が何もしない、できないことを偉そうに言っているに過ぎないのである。
石破が現役の防衛大臣の際、なんと中国共産党の「世界新聞報」駐日記者を相手に、要は村山談話、河野談話などあらゆる歴代内閣の自虐謝罪をご丁寧に繰り返し媚を売っているのである。信じられない国賊ぶりであり、渡部昇一が国賊と呼ぶのは当然である。ついでに内容を羅列しておこう。
【石破防衛相の発言】
●私は防衛庁長官時代にも靖国神社を参拝したことがない。第二次大戦の時に日本の戦争指導者たちは、何も知らない国民を戦線に駆り出し、間違った戦争をした。だから私は靖国神社に参拝しない、あの戦争は間違いだ、多くの国民は被害者だ。
●日本には南京大虐殺を否定する人がいる。30万人も殺されていないから南京大虐殺そのものが存在しないという。何人が死んだかと大虐殺があったかは別問題だ。
●日本には慰安婦についていろいろな見解があるが、日本軍が関与していたことは間違いない。
●日本人が大東亜共栄圏の建設を主張したことは、侵略戦争に対する一種の詭弁だ。
●(中国は日本に対する脅威であるから対中防衛を強化せよという人たちは)何の分析もしないで、中国は日本に対する脅威だと騒いでいる。
●日本は中国に謝罪するべきだ。
要するに石破は社会党の村山などの妄言の軌道修正などやる気もなく、それが当然と受け入れ、(それを受けいれる方が苦難がないので)それに反する考えはあたかも自分が勉強して確認したかのように、「民族派」が自分と異なる立場をほとんど読まず、意に合わないものは「勉強不足」「愛国心の欠如」「自虐史観」として自己陶酔していると断じているのである。
この男が偽善者でなくて誰が偽善者であろうか!
しかも中国の記者に向かって現役の大臣が媚びているのである!許し難い罷免に値する行為である。
田母神論文についても、偉そうに解任は当然として、例によって核武装と同じようにネガティフ要因を並べ立てている。
●「東京裁判は誤りだ!国際法でもそう認められている!」確かに事後法で裁くことは誤りですが、では今から「やりなおし」ができるのか。賠償も一からやり直すのか。
●「日本は侵略国家ではない!」それは違うでしょう。西欧列強も侵略国家ではありましたが、だからといって日本は違う、との論拠にはなりません。「遅れて来た侵略国家」というべきでしょう。
●「日本は嵌められた!」一部そのような面が無いとは断言できませんが、開戦前に何度もシミュレーションを行ない、「絶対に勝てない」との結論が政府部内では出ていたにもかかわらず、「ここまできたらやるしかない。戦うも亡国、戦わざるも亡国、戦わずして滅びるは日本人の魂まで滅ぼす真の亡国」などと言って開戦し、日本を滅亡の淵まで追いやった責任は一体どうなるのか。敗戦時に「一億総懺悔」などという愚かしい言葉が何故出るのか。何の責任も無い一般国民が何で懺悔しなければならないのか、私には全然理解が出来ません。
どれを見ても僕たちは怒りに体が震えるが、一方で石破の政治家としての無能の資質を物語っていて面白い。「何の責任も無い一般国民が何で懺悔しなければならないのか、私には全然理解が出来ません。」には驚きである。まさにすでに東京裁判史観というか「政府や軍部は悪かったが国民は被害者である」とのマッカサーや中国共産党のシナリオの優等生といえる。
●「何にも知らない文官が」との思いが益々鬱積し、これに迎合する政治家が現れるでしょう。それこそ「いつか来た道」に他なりません。
何か公式に当てはめ過去と現在の相違を考慮せず一律的に言い切るのはまさに左翼独善主義にも通じる。
●制服組はもっと世間の風にあたり、国民やマスコミと正面から向き合うべきなのだ、それが実現してこそ、自衛隊は真に国民から信頼され、尊敬される存在になるものと信じているのです。
だからこそ民間の懸賞論文に自衛隊員が積極的に応募して自衛隊と国民の意思疎通を図ろうとしたのではないのか!!
石破については、その他も下記のごとく本性を物語るエピソードは枚挙に暇がない。