平河総合戦略研究所メルマガ■□□(2010年3月20日 NO.529号)
☆☆甦れ美しい日本☆☆より、
武田先生の論評が「全くそのとおり」だったので、
無断で掲載させていただく。(お許しを)
ぜひ、このメルマガをご覧になってください。
NHK・朝日新聞・日教組
「日本後退」の極悪3兄弟・・・
そしてその連合・日教組が支持する民主党政権・・・。
対抗する「勢力」を一日も早く作らねばならない。
武田邦彦 第四章 縮むことを教える教育【勉強しない子供たち】
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NHKのテレビを見て、朝日新聞を読んでいる子供は勉強する気にならないだろう。
NHKは1990年代の終わり頃から毎日のように「リサイクルは良いことだ」、「ダイオキシンは猛毒だ」、そして「ホッキョクグマは暑い暑いと言っている」と放送してきた。ちょうど、2000年頃、NHKに「リサイクルおばさん」が登場し、毎日のように細かいゴミの分別とか、誰かが捨ててもう使い物にならない物を取り上げて、それがまだ有効に使えるかを説いていた。
彼女はエントロピーはもちろん、「材料は劣化する」ということも知らないことは明らかだった。彼女をあれほどの「節約家」にし、それに確信を持ってテレビで全国に呼びかけたのは、「科学」でも「環境」でもなく、彼女の「宗教」であり、それも「日本をダメにする方法」だけに熱心だったのである。もし、彼女が再び公衆の面前に出てきたら、私はいくつかの質問をしたいと思っている。
また、NHKは2008年の「みんなの歌」で「ホッキョクグマ」というのを流した。北極の氷が融けてクマがおぼれている、気温が高くなってクマが暑くて死にそうだ・・・というすべてウソで固めた詩に曲を付けて流したのだ。
あるお父さんが「三才になる娘がテレビでこの歌を聴いて泣いて困る」と言っていた。この歌はそれほど日本の子供に大きな影響を与え、「このままでは地球が破滅して、動物が全部、死んでしまう。だから、僕たちは何もしない方がよい」と錯覚させた。
私の大学の教え子で博士を出た若い研究者が、ある時、私と一杯やっている時に「先生、いま僕はセラミックスの研究をしているのですが、本当に科学を発展させて良いのでしょうか?」と真顔で聞いた。「日本が世界で一番でなくても良いじゃないか」という国会議員がいるぐらいだから、三才の女の子から博士を出た研究者まで、「何もしない方がよい」と思うのも無理はない。
世界を旅すれば各国の国民や科学者は必死になって発展に向かって努力していることはすぐ判る。そんな中でNHKの存在は日本人をすっかり骨抜きにするだろう。
NHKに比べて朝日新聞は、戦後、一貫して日本人をスポイルすることに力を注いできたこと、それも日本人の劣情に訴えて支持を得てきたことから言えば、さらに重罪だ。
朝日新聞が戦後の教育報道で行った数々の犯罪はすでに多くの人が糾弾している。ここでは、環境関係を中心に論を展開しているが、朝日新聞の犯罪例は枚挙にいとまがない。
サッカリン、チクロ(甘味料)などの食品添加物が「発がん性がある」とされたのは1969年であり、この騒ぎがやがて農薬にも発展して1978年に朝日新聞に連載される有吉佐和子の複合汚染につながる。
チクロの発がん性はウソであり、2000年9月20日、朝日新聞はその朝刊で「チクロの発がん性は否定された」と訂正報道をした。
1970年、東京都新宿の牛込柳町で「鉛中毒事件」が起きた。文京区の医療生活協同組合の医師団が住民の血液検査をして、労災の補償基準である鉛の量を超えているとし、朝日新聞がこの記事を連続して掲載した。見出しには「返せ空気を 晴らせ苦痛を」、「なぜ鉛を絶滅できぬ 怒りの住民大会」というのが並んだ。
ところが事実はまったく違っていた。測定値はすべてウソで、大気中にも住民血液中にも鉛は通常の量とは変わりなかったのである。驚くべきことに、体が不調だとか、苦しんでいるという人すらいなかった。この事件で朝日新聞は「報道は間違っていたが、みんなが鉛の危険性を知ったことが大きかった」という論理を発見し、それを、その後のダイオキシン、環境ホルモン、リサイクル、そして温暖化に使っていく。
しかし、お父さんの時代からNHKと朝日新聞で「暗い、暗い、将来はない」と言われ続けた若者が「未来に希望をもって勉強する」ことなどあるはずもない。
日本国民に暗い未来を押しつけ、気力を失わせる報道を続けるNHKと朝日新聞の意図はどこにあるのだろうか。朝日新聞は任意団体であるから取捨選択は社会にゆだねられるが、NHKは即刻、廃止する必要がある。
なぜかというと誤報ではなく、犯罪だからである。
(中部大学教授 工学博士)