とても秀逸なブログとデータだったので、
勝手に紹介させていただきます。
「いまそこにある危機」という映画があったけど、
日本の「今」はまさしく「そこにある危機」になってしまっている。
自民党に「お灸をすえた」とおもっている国民は
やがて10年後、20年後には、「自分達にお灸すえちゃった。」と
いうことに気がつくだろう。
社民党との連立という。ありえない選択もしてしまう
民主党。日本が壊れていく・・・
1年以内の政権交代を期待する。
以下。
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http://tamtam.livedoor.biz:80/
田村重信 今回の衆院選の選挙分析 ~マスコミとネットは影響したか
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ブログをやっていてよかったと思いました。
それは、「今回の衆院選の選挙分析 ~マスコミとネットは影響したか」というネット
情報を教えていただいたからです。
この分析は、一般マスコミではお目にかかれない優れたものです。
以下、書かれた方に感謝を申し上げて、掲載します。
● まず、今回の選挙のおさらい
◎第45回衆議院議員総選挙(今回)
■得票比較
小選挙区総票70,581,679 投票率69.28% 比例区総票70,370,255 投票率69.27%
民主党 選挙区33,475,334 得票率47.4% 比例29,844,799 得票率42.4%
自民党 選挙区27,301,982 得票率38.6% 比例18,810,217 得票率26.7%
公明党 選挙区***782,984 得票率*1.1% 比例*8,054,007 得票率11.4%
■得票議席比較
小選挙区 得票数 得票率 議席 比例 得票数 得票率 議席 公示前議席 選挙後議席 +/-
民主党 33,475,334 47.4% 221 29,844,799 42.4% 87 115 308 +193
自民党 27,301,982 38.6% *64 18,810,217 26.7% 55 300 119 -181
公明党 ***782,984 *1.1% **0 *8,054,007 11.4% 21 *31 *21 -10
他党議席変化 社民±0 国民新-1 新党日本+1 新党大地±0 日本共産±0 みんなの党+1 諸派±0 無所属(平沼グループ)+1 無所属(その他)-1
自公民以外の票は、前回の郵政選挙と余り大きく動かなかったので(共産が小選挙区で200万減らして、社民が50万追加したぐらい)自公民の票を挙げさせてもらった。
議席が大幅に減ったために、そこばかりに目が行くようだが、それは「1位以外は全部死票」という小選挙区制の宿命。
得票率でみると、民主党47.4%、自民党38.6%で、差は1.2倍しかなかったにもかかわらず、民主は5割の票で7割の議席を持って行ってしまった。
議席で見ると、前回大勝した自民党の「勝利の構図」と全く同じ形になった。
議席的に郵政選挙の時と逆の議席数になったので、奇しくも「マスコミの予想が当たった。やはりネットはダメだ」という話が出ているが、
はたして、そうだろうか?
同じ小選挙区、同じようなマスコミ選挙(小泉劇場)といわれた郵政選挙(第44回衆院選)の数値を出してみよう。
◎第44回衆議院議員総選挙(郵政選挙)
■得票比較
小選挙区総票68,066,291 投票率67.51% 比例区総票67,811,069 投票率67.46%
自民党 選挙区32,518,389 得票率47.7% 比例25,887,798 得票率38.18%
民主党 選挙区24,804,786 得票率36.4% 比例21,036,425 得票率31.02%
公明党 選挙区***981,105 得票率*1.4% 比例*8,987,602 得票率13.25%
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お気づき頂けたであろうか?
■小選挙区
・今回の民主党の得票率と郵政選挙の自民党の得票率は、ほぼ同じ
・今回の民主党の得票と郵政選挙の自民党の得票は、ほぼ同じ(投票率が上がった分が増えただけ)
・郵政選挙の民主党の得票率より、今回の自民党の得票率が高い
・郵政選挙の民主党の得票より、今回の自民党の得票が高い
■比例区
・今回の民主党の得票率と郵政選挙の自民党の得票率は、民主が圧倒的に多い
・今回の民主党の得票と郵政選挙の自民党の得票は、民主が圧倒的に多い
・郵政選挙の民主党の得票率より、今回の自民党の得票率がかなり低い
・郵政選挙の民主党の得票より、今回の自民党の得票がかなり低い
・今回、民主党が比例票を取り過ぎている。他の党の比例票に郵政選挙の時と比較して特に大きな動きは無いので、自民分の比例票が5%700万ほど余分に民主に流れたと考えられる。
・これが今回一番不可解な挙動。
・これだけの劣勢が伝えられてる状態で、自民支持者の中で比例を自民以外に入れる人がいるだろうか?
・「自民にお灸」と言う人が、選挙区は自民に入れて比例は民主に入れるかどうか?両方民主のはず。
・「民主が勝ちすぎた」という有権者の声があったように選挙区は民主、比例は自民と言う人も居たはず。
・選挙区が郵政選挙と同じ挙動したのだから、比例区も同じように郵政選挙と同じような票の挙動をするはずだが、結果としてしなかった。この謎の挙動の説明が上手くつかない。
(*田村注、今回、自民候補者が選挙区は000、比例は公明党へといったため)
・チラ裏や自民党の中の人か「予想外に負けた」と言っていたのは、この比例区の事を指しているのではないかと考える。
● さて、今回の選挙分析の本題はここから ●
議席数は1:4だが
得票率は4:5である
もしマスコミの支持率が正しければ、得票率も1:4にならなければおかしい
ということになる。
そんな馬鹿な?と思いであろうが、実はちゃんとした証拠があるのだ。下記を見て欲しい。
■郵政選挙 解散時の小泉内閣支持率
支持率 47・7% ←
不支持 42・3%。←
自民党 選挙区 得票率 47.7% ←
野党計 選挙区 得票率 48.5% ←
見事にシンクロしている。
というか、アレだけ騒がれた小泉郵政選挙は「実は無党派浮動票がそれほど多くなかった」という、ビックリな事実が浮かび上がってくる。「小泉劇場に国民が踊らされた」とマスコミは騒いだが、実はそれほど国民は躍っていなかった。ほんとに「郵政選挙とはなんだったのか?」である。
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では、対して今回の麻生内閣を見てみよう
■今回の選挙 解散時の麻生内閣支持率
支持率 15.9% ←
不支持 71.4%。←
自民党 選挙区 得票率 38.6% ←
野党計 選挙区 得票率 50.6% ←
※この場合の野党は、選挙前野党の今回の合計の意味
さすが「真の支持率」というべき「国民投票である選挙の票」は「正直」である。
よく世論調査を出して「ニコニコやネットは現実と乖離している」という話が出るが
実際は、「マスコミ世論調査も現実と乖離している」のである。いわゆるマイナス補正のバイアス。
そもそもこんなに支持率が低く、不支持率が高かったら「各地の麻生首相応援演説にあんなに人が集まらなかった」
マスコミ発表の内閣支持率は、彼らが言うところのネットと同じく「全く信用にならないデータ」になってしまった。
どうしてマスコミの支持率が極端に低いのか?
たぶん、これは安倍内閣以降の「保守本流」の流れが自民党に出てきてから、歪みが生まれたんだと思う。
反日マスコミにとってはひたすら叩いて「人気が無い」という「世論の空気」を作りたかった。
だから支持率調査も対象の抽出を行っていたのではないか?と考えられる。
面白いデータが出てきたので、ここで紹介する。ニコニコの出口調査である。
2009 ニコ動「第45回衆議院総選挙 ネット出口調査」 239,948人が参加
獲得議席 自民316 民主116 共産20 公明 9 みんな5 社民4 国民3 平沼3 日本1 大地1 無2
http://www.nicovideo.jp/static/enquete/special/exit/200908/index.html
なんと議席が全く逆転している。小選挙区選挙らしい結果と言える。
また、このニコニコの出口調査も、全有権者の中で3%と、結構大きい割合を占めていることがわかる。
少なくとも有権者の最低3%は、ネットの影響を確実に受けているという数字が出たわけだ。
もちろんコレは、ニコニコ動画というコミュニティの話なので、実際の数字はもっと多いだろう。
実は「マスコミの世論調査」と「ニコニコの世論調査」の結果を「足して2で割った数」と、「得票率」で議席に割り当てた「議席数」にしたら、比較的近い数字になる。
つまり、マスコミもネットも「どちらも当たっていない」が「どちらも外れていない」どちらかのサンプルが多いだけで、「どちらも現実」。
逆に言えば、対面の真実を映すネットが、マスコミにとって邪魔でしょうがない裏付けでもある。
● その上でマスコミの報道を振り返ってみる ●
さて、ここからはマスコミ報道を振り返ってみる。面白いことが判る。
前回の郵政選挙は「劇場型」と評され、世間の追い風を得た自民党が大勝したと言う風に語られる。
同じように、今回の選挙は、世間の追い風を得た民主党が大勝したと言う風に語られる。
「郵政民営化」「政権交代」共にワンフレーズポリティクスが選挙を動かし、議席も同じように動いた。
確かに、表面の動きは全くその通りである。では視点を変えてみよう。
変える視点は「風の吹き方」だ。郵政選挙の時と風の吹き方は同じだったのか?
■郵政選挙 マスコミの論調
・郵政選挙のとき、テレビ週刊誌新聞と総力をあげて小泉劇場を宣伝していたが、決して一方的に小泉を持ち上げる展開ではなかった。
あくまで自民党内の政争を、面白おかしく報道していただけで、どちらかと言うと批判も結構あった。
郵政民営化の賛成反対意見どちらも、取り上げられ、朝日・毎日はむしろ小泉を叩いていたぐらいだった。
また、郵政改革で郵便配達が終わるとかも言われていた。
・対して民主党は、いわゆる小泉政権への抵抗勢力として期待され擁護されていた。
特に批判されることもなく、むしろ「小泉劇場に埋もれたままで、存在をアピールできないのではないか?」と叱咤されていたぐらい。
まとめると「自民党↑age↓sage 入り混じり・民主党↑age→埋没懸念 ややage向き」という論調だった。
その論調で実際の投票はどうだったか?
自民党↑↓ 選挙区32,518,389 47.7% 比例区25,887,798 38.1%
民主党↑→ 選挙区24,804,786 36.4% 比例区21,036,425 31.0%
そして、選挙後のマスコミの論調は、選挙結果に対し“数の暴力”や“少数意見を尊重せよ”だった。
■今回の選挙 マスコミの論調
・今回自民党に対しては、徹底的なネガティブキャンペーンと劣勢であると言う印象操作、
自民党に有利なことは「報道しない自由」戦術を駆使して徹底的に叩いた。
判りやすいのは漢字の読み間違いで、間違ってない旧仮名遣いまで取り上げて叩き狂っていた。
・対して民主には、徹底的な擁護がついた。基本的に財源などの弱点はぼかし、
TV討論会で不利になるとCMなどで遮り、フリップは使用不可になり
民主党に対して不利なことは「報道しない自由」戦術を駆使して徹底的に擁護した。
まさに戦前の大翼賛会状態。最後にはバンドワゴン(勝ち馬に乗る)でダメ押し。
まとめると「自民党↓sage↓sage・民主党↑age↑age」という論調だった。その論調で実際の投票はどうだったか?
自民党↓↓ 選挙区27,301,982 38.6% 比例区18,810,217 26.7%
民主党↑↑ 選挙区33,475,334 47.4% 比例区29,844,799 42.4%
そして、選挙後のマスコミの論調は、選挙結果に対し“コレが国民の選択”だった。
■上記結論
これだけの逆風が自民に吹いていたにもかかわらず、選挙区では得票率が10%しか下がらなかった。
(しかも選挙区得票数だけだと2003年の43回衆議院選挙より多い)
マスコミが最も多く影響したのは、実は「比例票」である。
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● まとめ ●
今回の選挙、確かに自民党は多くの議席を失って大敗しました。
4対5という得票率にもかかわらず、小選挙区の魔術で大差になったのは、先の郵政選挙と同じです。
しかし、その取り巻く状況や実際の票を見ると、郵政選挙とは挙動が異なることが理解できると思います。
民主党は大勝しました。しかし勝ちすぎました。
フリーハンドを与えられたということは、すべて民主党の責任にされるというのと同義でもあるからです。
彼らの前には、これから世界経済や国内経済問題などで、「一歩対応間違えたら即終了」の案件が山積みになっています。
短期政権どころか、これからの対応次第では、かつての社会党・自由党のように民主党の終焉の可能性もあります。
しかも今回の選挙で、元々自民党支持(潜在的含む)ながら「自民にお灸」や「一回自民以外にやらせてみれば良い」 という世論は、大勝したことで見事にガス抜きされてしまいました。
民主党は『切り札を2枚も失った』状態になりました。
メディアは必死に国民の選択といっていますが、先のデータでも上げたように、国民は先の選挙で、郵政民営化は半分の国民しかYesと言いませんでした。
4割は郵政民営化にはNoと言いました。
そして国民は今回の選挙で、政権交代に半分しかYesと言いませんでした。
4割は政権交代にNoと言ったのです。
ここ数日の、民主議員の発言で、色んなところで綻びが出始めています。
私の周りの例から言えば、民主に投票した人たちが皆「民主は大丈夫か?」と口に出し始めました。
ある人は「ネットで言われてるのはどうせ嘘や悪意的だろうと思っていたが、本当な気がしてきた」とまで言い始めました。
(*田村注、最近、僕のブログを初めて見た方からも、同様「ブログを見て、民主党は問題だということを知った」といった意見が寄せられています)
今はまだ組閣前です。それでも過去の発言修正や前言撤回が目立ちます。
そしてコレからどんどん明るみになってくるでしょう。
マスコミが「幾らでも隠して礼賛記事を書く北朝鮮や中国のような状態」になったとしても、
日本が貿易に頼っている資源の無い国である以上、必ず外からの情報が入ってきます。
国民が民主の欺瞞を目の当たりにしたとき、「政局より政策」と言っていたのは誰だったか
「実行力・責任力」と言っていたのは誰だったか、「日本を守る」と言っていたのは誰だったか
これらが初めて、威力を発揮し始めるでしょう。積み上げたボディーブローが効き始める訳です。
チラ裏では『メガンテ』と呼ばれていた言葉、今は私は次のように解釈しています。
麻生太郎と言う政治家が、日本国民に投げかけた『戦後民主主義の幻想』をブチ壊すためのものではなかったのか、と。
「政治は誰がやっても変わらない」
「お上が勝ってにやるから庶民には関係ない」
「争いの無い世界がくれば上手くいく」
こういった戦後民主主義の幻想を全てぶち破るために、今後の『メディアリテラシーを国民が身につけるために』負け戦と判っているがゆえに、『次の一手』を打って戦術的撤退戦をやっていたとしたら?
『戦後民主主義からの本当の脱却』お上と庶民から、国民一人一人が我が事と思って政治に興味を持つ本当の民主主義へ。その為の前哨戦。
ネットを見れば、(良い意味でも悪い意味でも)麻生太郎という一人の総理がきっかけで、政治に興味をもった方が結構います。
少なくとも4割の国民が、本当の意味で「政治に興味持つことの大切さ」を知ったのではないでしょうか。
少なくとも4割の国民が、本当の意味で「政治と政策を知ることの大切さ」を噛み締めたんじゃないかと思います。
そういう風に、私は今回の選挙を捉えています。
来年参院選が行われます。これからの民主のやり方によっては、衆参同時選挙どころか、年内衆院選挙も起こりそうな状況ではあります。そう、まだ戦いは終わっていないのです。
皆さんには、この分析から、今後の目星がつくようなことがあれば幸いです
(私に動画製作の技術があれば、BGMクリティウスの牙で、この選挙分析動画作ってみたかったんですがorz)
長文、失礼しました。